手間をかけても資源を大切にする姿勢と、丁寧な仕事から生まれる魅力的なものづくりをご紹介します。

ケユカが大切にする日本のものづくり vol.7
手をかけて、小さな木材も使い切る「純国産箸」

ケユカがオリジナル商品をつくり続ける中で、大切にしていることの一つ「日本のものづくり」。ケユカは商品づくりを通して、そのものづくりへの思いを届けていきたいと考えています。

第7回は、生活に一番身近な道具「箸」です。今回は国産の木材を使い切ることにこだわり、家具の端材から箸を作る工場に訪問しました。手間をかけても資源を大切にする姿勢と、丁寧な仕事から生まれる魅力的なものづくりをご紹介します。

資源を大切にする気持ちから
生まれた箸

創業1905年、老舗箸メーカー川上商店が新たに開いた工房は、家具・建具を作る工場の一角にあります。この箸工房では、家具の製造過程で出る端材や建具には使用できない小さな木材を使用して箸を作っています。
質の高い国産の木材を使うことへのこだわりから始まった、資源の有効活用と伝統技術がつながる新しい取り組みです。

職人の手業が光る純国産箸の魅力

持ちやすい八角形状の持ち手

程よく角があることで、手にフィットします。

つまみやすい先角形状の箸先

滑り止め加工がなくても四角形状の箸先は面でしっかり掴むことができます。

木の質感を生かした仕上げ

持った時も口に入れた時も違和感のないなめらかな触り心地です。

東京都・多摩産の材を使用した
2種類の箸

スタッフが一足先に使い心地をチェック!

軽い。表面の仕上げがサラサラとしていて木のナチュラルな質感を感じます。箸先が細いので、食べ物を口に運ぶ時も食べ物の邪魔をしない。純粋に食を楽しめる気がします。

手仕事の箸が出来るまで

檜の香りが広がる工場で2人の職人さんが工程を紹介してくれました。
箸専用の機械が3台あり、そこで削り出し6工程。さらに、別の作業場で表面を整える工程を見学しました。

1.

28×60×11mmの木材から3膳分(6本)を切り出します。
角度を付けながら幅約10mmに、専用の機械で1本ずつ切り出します。

2.

木材の反りなどを考慮し、ノギスでの計測と機械の微調整を繰り返して0.1mm単位で削っていきます。使用する機械は箸専用です。

3.

持ち手は持ちやすい八角形に、箸先はつまみやすく四角形に。箸先の四角形から八角形へなめらかに繋がるかたちに仕上げていきます。

4.

長さ23cmに統一するために頭の部分をカットしていきます。
カットされた頭の部分を見て、箸置きに使えそうと思ったのは私だけではないはず...!

5.

1本ずつ、そして1面ずつやすりがけをしていきます。頭の部分は面取りし、口に入る箸先までなめらかに仕上げていきます。
この仕上げで、触り心地がぐっと良くなります。

この後、塗装をしてやっと完成!

毎日手にするものだからこそ0.1mmまで妥協しない。
「ずっと使い続けたい」と思ってもらえるように、丁寧に箸づくりに向き合う職人たちの姿が見えました。

生活に一番身近な道具「箸」、材・使い心地・手触りにこだわった逸品をぜひ食卓に。

その他おすすめの箸

縁起柄を施した和文様箸

シンプルな黒赤の箸にさりげなく、縁起の良い和文様を施しました。
箸には人と人を結びつける「橋渡し」という意味も込められているので、ギフトにもおすすめです。

持ちやすいけずり形状の箸

落ち着いた大人カラーに持ち手部分の金のラインがアクセントになっています。
シンプルながらも上品さがある箸です。

箸は毎日の食事で手にする最も身近な道具です。新しい年に向けて新調してみませんか。ぜひ自分のお気に入りの箸を見つけてみてください。ご挨拶の気持ちを込めたギフトにもおすすめです。