ヘビロテ靴下Part1 足型フィットシリーズ
2015.7.23
「デザイナーの引き出し」というコラムタイトルで
自宅のリアルな引き出しを思い出さずにはいられませんでした。
愛着と膨大な試作品によって増える一方の靴下たち。
靴下業界では、まだまだまだひよっこですが
私自身の靴下企画の歴史は、まさにこの引き出しにつまっており、感慨深いものがあります。
こんな多様な靴下に埋もれて生きている私ですが、
不思議と無意識レベルでヘビロテしてしまう靴下があるのです。
その理由を紐解きながら、誕生秘話と一緒にお届けしていきたいと思います。
初回はこれです。
このいかにも普通っぽいクルー丈の靴下。
出合いは、2014年の春。靴下の産地、奈良の工場さんにて
出来立てホヤホヤの試作品としてやってきたのが、この靴下の原型でした。
「個性ある快適な履き心地の靴下をつくること」これが今回のミッション。
はたしてどのような靴下に仕上がってきたのか、早速履かせてもらう。
「なんじゃこりゃっっ!!」(打ち合わせ中なのでもう少し丁寧語で)
一緒に出張にきていた、チャンオマハンタ先輩と私の驚嘆の声が
奈良の田園風景に響き渡りました。
つま先とかかとが「シュポッ」とはまる感覚がなんとも痛快!
足首から上は、誤解を恐れずに言えば
張り付いて離れないわ?
という安定のフィット感。
それでいて不快なぎゅぎゅっと感がまるでない。
生産部課長:
「しめつけは極力抑える」けれど「たるまないホールド感」という
相反する性質のバランスが重要で、何パターンか試作を重ねました。
チャン先輩:
確かに。ぎゅっとしないけど、吸い付く感じでたるまないですね。
プリンセス天宮:
すごいです。この構造でできるデザインのパターンって
どんなことがありますか?
こんなかたちで商品化へと進んでいった足型フィットシリーズ。
履き心地の良さを際立たせるために、デザインはシンプルに。
見た目は普通。履き心地は驚くほどしっくり。
これだけ良い塩梅でフィットしてくれると、
一日シャキッとがんばれそうな気持ちにさせてくれる靴下なのです。
これが私のヘビロテの理由。
ぜひ皆さんにもこの履き心地を体感していただきたいです。
一日の始まりに、自然と皆さんが選んでしまう靴下を目指して。
プリンセス天宮 次回ヘビロテ靴下Part2に続く〜