心地よく過ごす春のおうち掃除(後編)
2020.4.9
毎日のお掃除や、新生活が始まる前のおうち掃除のポイント。前編の「リビング&キッチン」編に続き、後編は「ベランダ&カーテン」編でお届けします。
普段のお掃除ではなかなか手が回らないことが多いベランダとカーテン。窓はお部屋の中でも面積が大きいので、お家の中で過ごすことの多いこの春に、せっかくなのでお掃除すると、部屋の中が明るくなり、換気をする時も気分スッキリ心地良く過ごせますよ。お掃除のポイントとコツは、おなじみ、お掃除研究家のおそうじペコさんに教えていただきました。
まずはベランダ。これから気温も上がって、ベランダガーデニングを楽しむ方も増えてくると思います。ぜひ、その前に積もったほこりやこびりついた汚れを除去し、気持ちのよい清潔な状態にベランダを戻しましょう。
「ベランダ掃除は必ずプレ掃除から始めてください」とペコさん。砂ほこりが積もった状態でいきなり掃除をすると、砂ほこりが舞い上がったり、泥となって固まったりするので、まずは本格的な掃除の前に、砂ほこりを掃き集めて落ち着かせることが大事です。コツは、湿らせた新聞紙を利用することだとペコさんが教えてくれました。
方法は、湿らせた新聞紙をちぎって丸め、ベランダ全体にまきます。新聞紙全部を濡らしてしまうとベランダに貼り付いてしまいますので、半分濡らしてふんわり丸めるのがコツだそうです。ケユカの「sooqホウキ ヘッド」を使って新聞紙を側溝に向かって一定方向で掃くと、新聞紙に砂ほこりが吸着し、舞い上げずに砂ほこりを集めることができます。
obli バススリッパ ¥1,200(+税)
仕上げに全体を掃いて、新聞紙をまとめて捨てます。ホウキ掃除のコツは、力を入れすぎないことだそう。軽く地面に押し当てるようにすると、ホウキの先が地面に良くあたり、細かいホコリも集めることができます。バススリッパを履いて掃除をすれば、水を使うお掃除も安心して行えますね。
ほこりを除去したら、次は床の汚れを落としていきます。同じく「sooq ハンディブラシ」をデッキブラシ代わりに使用し、水をつけながらゴシゴシ擦り洗いしましょう。「sooqのハンディブラシは、毛先が細かく柔らかいので、床が傷つかず、塗装も剥げないのでベランダ掃除に向いていますね」とペコさんも太鼓判。
床の掃除が終わったら、側溝の掃除をしましょう。側溝を綺麗にしているとベランダ全体が清潔に見えます。まずは手袋をして、髪の毛や枯葉、泥の固まりなど、大きめのゴミを拾い集めます。手袋はケユカの「しっかり手肌を守れる ビニール手袋」が、作業しやすい指なりの形と、裏毛付きで暖かく手の出し入れもスムーズなのでおすすめです。
大きめのゴミを集めたら、「sooqポイントブラシ」を使って、細かいほこりを掃き集めます。側溝の幅に切った新聞紙やチラシをチリトリ代わりにすると便利です。ブラシ類は、万が一傷つくことがないか、目立たない所でテストしてから使ってくださいね。
仕上げに、使い古しの柔らかいスポンジで側溝を磨きます。今回は、「fleesy もこふわベビースポンジ」を水に濡らして側溝を磨きました。「fleesy もこふわベビースポンジ」はふんわり柔らかい素材なので、塗装などがある場合も傷つける心配もないですよ。ピカピカに光るまで磨いたら、側溝掃除は終了です。「側溝がピカピカしているとベランダ全体がとてもきれいに見えます」とおそうじペコさん。
socio 銀のふきん ¥380(+税)
最後に、壁や手すりを濡らした使い古した布で拭き掃除をしたら、ベランダの掃除はすべて完了。写真は、抗菌防臭機能付きの日本製の「socio 銀のふきん」。壁などの大きい部分がきれいだと、全体がとってもきれいに見えます。お部屋の延長線上のつもりでベランダ掃除すると、いつ掃除したら良いか分からないという悩みも解決するそうですよ。
さあ、次のお掃除パートは、カーテンです。カーテンから出るほこりは、室内の汚れの原因になります。春先は花粉の季節、窓の開閉時に外からの花粉が知らない間にカーテンに付着していることも多いです。ぜひ、掃除のやり方を覚えて、定期的にカーテン周りを掃除しましょう。「カーテンを掃除する日は、晴れの日より湿度のある曇りの日が向いています。洗濯のシワが時間をかけてゆっくりと乾くので、カーテンの仕上がりが綺麗なんです」とペコさんが教えてくれました。
まずは、フックからカーテンを取り外し、洗濯機で洗います。生地が泳ぐくらいのたっぷりの水量に洗剤を入れしっかりと泡立て、ドライ洗いコースで洗います。洗濯用洗剤は、ケユカの「AST ランドリーボトル」に入れ替えておくのがオススメです。すっきりと収納できる上に、最後まで洗剤を注ぎやすいよう色々工夫されたオリジナルデザインが特徴です。カーテンは、必ず洗濯表記を見て、洗えるか確認してから行ってくださいね。
カーテンを洗っている間に、フックもすべてカーテンレールから取り外し、浸け洗いします。洗い桶のぬるま湯に、ケユカの「ricco食器・野菜用洗剤」を大さじ1〜2程度入れて、しっかりと泡立てた状態にフックを漬けます。汚れがゆるんできたところで、「sooq ポイントブラシ」を使って、細かい場所まで擦り洗いしましょう。「ricco食器・野菜用洗剤」は中性なので、フックの素材がアルミでも変色しないので、心配入りません。
マイクロファイバークロス 3枚セット ¥490(+税)
カーテンレールもカーテンを取り外したタイミングでしっかり掃除しましょう。カーテンがあると気づきにくい汚れがたくさんあるはずです。吸水性に優れる「マイクロファイバークロス」を使うと便利です。汚れが目立ちにくい色なので、思い切り使えますよ。
窓枠や網戸の汚れも、同じタイミングで拭き掃除してしまいましょう。網戸掃除には「cuarto ハンディスポンジ」がおすすめ。スポンジについている細かいブラシが、網戸の目に詰まった汚れを掻き出すのにピッタリ。ハンドルが持ちやすいように工夫されたオリジナルデザインで、スポンジを付け替えて使うことができます。もちろんお風呂の床などを磨くのにもおすすめですよ。
洗濯が終わったら、フックをカーテンレールに取り付け、カーテンを戻せば、掃除は終了。あとはカーテンが乾くのを待つだけです。「カーテンは完全に乾いた状態でなくて戻して大丈夫です。カーテンの重さで自然にシワが伸びるので、ドレープが綺麗に出てきますよ」とペコさん。
カーテンは定期的にお洗濯をしないと、糸の間にホコリが詰まって硬化して繊維がボロボロに折れることにより、カーテンが裂ける原因にもなります。また、定期的にお手入れすることにより紫外線が当たる位置が変わり、紫外線による劣化も遅らせることもできます。ファブリックスプレーをかければ臭いは抑えられますが、ぜひ定期的にメンテナンスしたいアイテムですよね。
以上が、春の新生活が始まる前にやっておきたいおうち掃除、「ベランダ&カーテン」編でした。普段の掃除では目が行き届かない場所も、このタイミングで綺麗に掃除すると、心機一転、新生活が幸先のよいものになるはずです。そして今後も、定期的に今回の記事を読み返しながら、お家のメンテナンスをしてあげて下さいね。
■プロフィール
おそうじペコ
掃除研究家・掃除ライター。ハウスキーピングコーディネーター2級、掃除能力検定士5級。
「暮らしを楽しむお掃除エッセンス」「まほうの1分掃除」「お掃除やる気スイッチ」など著書多数
オフィシャルブログ「暮らしを楽しむお掃除エッセンス」
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