産地ごとに幅広い表現が楽しめる
陶器
陶器は、産地ごとにその土地で採れた土を使うことが多く、土の色や粗さなどは様々あります。それぞれの土によって、やさしさや温かみ、力強さなど、幅広い表現を楽しめるのも魅力です。産地にとらわれず新しいスタイルを追求するつくり手も増えて、ますます多種多様な陶器を楽しめるようになっています。
陶器の取り扱いについて
<使い初めに>
陶器を初めて使うときは、「目止め」をしてください。うつわの貫入や土成分が吸水し、使用時に油や臭いが浸み込みにくくなります。目止めの方法は、食器を鍋に入れてお米のとぎ汁に浸し、約20分ほど弱火で煮沸します。鍋ごと冷ましてよく洗ったあとは、十分に乾燥させて下さい。
また、使う前に5分程度水に浸ける、もしくはさっと水にくくらせると、ニオイや汚れがつきにくくなります。
<使い終わったら>
陶器は、料理のニオイや色が染み込みやすいので、使用後は早めに中性洗剤で洗いましょう。つけ置き洗いはカビの原因となるので避けてください。また、完全に乾いてから収納してください。カビが生えてしまったら煮沸や家庭用漂白剤などで取り除き、風通しの良いところで乾燥させて下さい。
<電子レンジ・食器洗い乾燥機・オーブンの使用>
基本的にはご使用いただけません。陶器の種類によっては、電子レンジの使用は可能ですが、水分が残ったままで温めると素地が膨張しやすく、徐々に痛めてしまう場合があります。金、銀など金属系の釉薬で絵付けされているものは、電子レンジは使用できません。耐熱陶器は、電子レンジ・オーブンの使用が可能です。食器洗い乾燥機は、使用不可となるものが多いです。
陶器は吸水性が高いので、においやカビにも注意が必要です。
日々のお手入れは必要ですが、手をかければかけただけしっかり応えてくれますので、愛着が湧き、長く使い続けるのも楽しみのひとつです。